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index / みなさまの声

  Vol.01 - 2010年06月19日


 ある先輩の紹介で似顔絵を描く人がやってきた。予め話は聞いていたが、院長室を尋ねてきた人があまりにも若いので些か拍子抜けした。村岡ケンイチ25歳と名乗ったその人は大きな袋かばんを持参し恐縮して座った。今までの実績として、介護施設や緩和ケア病棟で患者さんの似顔絵を描いてあげると、本人が喜ぶだけでなく、周りの見ている人々にも、「あ!似てる」とか「面白いね」とか「可笑しい」と笑いが起こるとの事だった。

 この話は一人で聞くのは勿体ない。看護部長さんを呼んだ。一緒に話を聞くうち、「私達も描いてもらえるんですか」と看護部長。「勿論です。」と言うが早いか先ほどの袋カバンを開けて、部屋のテーブルの上にクレパスを並べ始めた。画用紙を数枚取り出し、「それでは院長先生から」。「背広を着ましょうか。」「そのままで結構です。」
 途端に、今まで緊張しながらもにこやかに話していたケンイチさんが、しゃきっとした顔になり画用紙に向かって鉛筆を走らせ始めた。今度はこちらが緊張する番だ。向こうが
話さなくなったので、当方は手持ち無沙汰だが話し掛けるチャンスがない。ノー天気な看護部長さんは「へー、早く描けるんですね。」とか「色は何時付けるんですか。」などと聞く。数分経過して、それまで適当に返事をしていたケンイチさんは、やっと柔和な顔になり、「もう大丈夫です。似顔絵は素早く特徴を掴んで一気に描くんです。」
 

 それから色が入った。この頃から饒舌になり、どんどん喋りながら手は澱みなく進む。約13分程度で完成した。「待って下さい。もう一度お願いします。イメージが湧いてきました。」今回は初めからリラックスして描き始め、やや口を開けた状態の像が出来上がってゆく。
 「私のは、まだですか。」待ちかねた看護部長の声。看護部長の顔が仕上がった。見た途端、え?の声。でも私から見ると、とても良く似ていますよ。
 ケンイチさんはそっくりさんを描くのではなく、特徴を捉えて描き上げる。写真ではないのである。

 11月30日は当院で一日中似顔絵セラピーをやってもらった。広いところが良いので、今回は入院患者さんに外来ロビーまで来て実施した。パーキンソンの方も、認知症気味の方も、半身不随の方も真剣にモデルとなり、笑った。見物客も多く皆笑顔だった。
 筑波大学名誉教授の村上和男先生によると、笑いは血糖値を下げると言う。笑うことは健康に良い証明である。今後もケンイチさんに定期的にお願いしようと考えている。ご興味のある先生方には情報を提供します。

  *院長連盟通信 2008.第57巻(第574号)掲載

 
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